ここまでストレートな人情ものだとは―――山中ヒコ『死にたがりと雲雀』

死にたがりと雲雀(1)

死にたがりと雲雀(1)

 

 

町で起こった金目的の殺し。長屋で父と二人暮らす少女・雲雀は、荒れ寺に住み着く謎の浪人・朽木の下へと向かう。

 

まさにかつてのTV時代劇のような。ひねりのないストレートな人情ものといった印象。いろいろとひねくれたお話があふれている最近では逆に新鮮に感じる。

とはいえテーマとしては現代にも移しかえれるような親と子の物語、普遍的なものである。

1巻では朽木の抱える謎や、キーになりそうな人物である細目にはほとんど触れず、雲雀やその周りの子供たちの話となっている。なので、お話が動き出すのは次巻から…ということだろう。